荒川区の尾久にある南インド料理なんどり。好事家達はイナさんの店と呼ぶかもしれません。
都電荒川線沿いにあらわれるタミルでカラフルな外装の店内は小料理屋風。
これで店主がヒッピースタイルだと昭和なインドカレー屋という感じだが、厨房にいるのは見た目も普通などちらかといえば理系思考で南インド料理づくりを実践してきたお方です。
さっぱりと野菜の昼定食を注文しようかなとしたら、今日は魚ありますよの一言で、おまかせ定食をお願いしました。
やってきたのは、ランチリミテッドミールスのサンバル、ペッパー ラサム、小松菜 クートゥ、トマト パチャディ、にんじん コサンバリ、ソヤビーン ロースト、平さやいんげん ポリヤル、アッパラム、ソナマスリ米。
これに魚スペシャルターリのさんま コランブ、スラー プットゥ、コランブ ペーストがつく豪華な南インド御膳。
シンプルな豆の風味やタマリンドの酸味がサンバル、ラサムとそれぞれ表情を変えてくるおもしろさ。ぽってりした小松菜のクートゥをあわせればこれだけでもいいかなと思えるところに、ソヤミートのプニッと感、平さやいんげんのしゃっくり感を加えればさらにひろがる味わい。
さらに茹でほぐした鮫のスパイス和えスラー プットゥの優秀なおかずっぷりに、スパイス感と酸味が凝縮された佃煮?豆板醤?コランブのペーストを一舐めすればごはんがどこまでも進む。
さんま コランブは、豆と野菜のしみじみとしたうまみのサンバルに対し、一口目からカツンとくる刺激的な酸味とうまみ。
1匹まるまると使われているので食べごたえもあり、秋の味覚とタミルの味覚をしっかり堪能。
ぱっと見、インドのマニアックな食事のように見えたりもしそうだが、食べてみるとご飯とおかずと汁ものの構成で実に自然に口に運ばれていくものばかり。
食べ方についても慣れていなければ店主が親切に教えてくれると思います。
そのときに、横の席では手で食べている人がいるかもしれませんが、それもここでは普通の光景なので気にすることではないでしょう。
lunch fish spl thali 2,200yen(maybe)
[sanma saury fish kuzhambu, shark sura puttu, sambar, pepper rasam, komatsuna spinach kootu, soyabean roast, carrot kosambari, green beans poriyal, tomato pachadi, kuzhambu paste, appalam, sona masuri rice, chai]
(訪問:2015年10月)
なんどり -イナズインディアンキッチン-
東京都荒川区西尾久7-29-9
Nandri -ina's indian kitchen-
7 Chome-29-9 Nishiogu, Arakawa-ku, Tokyo, Japan
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